上杉家文書の調査

1月16日(水)~18日(金),米沢市上杉博物館で古文書料紙の調査と研究会を行いました。

















上杉博物館には国宝上杉家文書が所蔵されています。調査は主に16日と17日に行い,18日は午後から研究会を実施しました。いずれも,私の科学研究費補助金挑戦的研究(萌芽)(No. 18K18534),東京大学史料編纂所2018年度一般共同研究,国立歴史民俗博物館の「総合資料学の創成」プロジェクトで実施したものです。

今回の調査メンバーは,私以外はみな古文書や料紙研究の専門家たちです。私と彼らとで2グループに分かれて,それぞれの視点で調査を行いました。











調査資料は『豊臣秀吉朱印状』23点です。すべてデジタルマイクロスコープで紙の表面観察を行い,撮影記録を行いました。調査時は主な構成物の概要を確認したのみですので,今後画像の解析を進めていくことになります。

1月18日(金)は,国立歴史民俗博物館の総合資料学・異分野連携ユニット研究会第3回,私の共同研究2件との合同研究会を行いました。松尾大社所蔵史料や典籍類の料紙に関する報告とともに,私の研究における今年度成果を報告しました。

参加者の方がたからは,特に私の研究に対して,多くのご意見やご教示を得ました。次年度の調査・研究に反映させていきます。

調査・研究会に際し,多々ご配慮いただいた上杉博物館の方がた,調査メンバーの皆様,また研究会のご報告・ご参加の方がた,誠にありがとうございました。

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