新しい視点

3月2日(土)・3日(日)に,岡山理科大学で開催された国際シンポジウム「稲作はこうして始まった!―魚と人の出会いから」に参加してきました。

稲作の起源は,稲作開始以前の植物利用を研究する私にとっては大変興味深いテーマです。今回のシンポジウムで提示された「魚類学,考古学,動物考古学の協働から稲作と漁撈を研究する」という方法論中国考古学の最新の研究報告はすべて,非常に刺激的な内容でした。

1つ希望を言うとすれば,植物考古学・考古植物学の研究者がこのプロジェクトに加わっていれば,さらに面白い視点が出たのではないかということです。

こう考えるのは私自身が植物考古学を研究する立場にあり,植物の栽培に関する研究では植物考古学・考古植物学,民族植物学,先史植物学の研究者たちと議論することが多く,「魚」「漁撈」「動物考古学」という視点からこのテーマを考えることがほとんどないためかもしれません。

このシンポジウムで得られた視点は,今後の研究活動に参照していきたいと感じました。






これらの写真はシンポジウムが行われた建物の入口にあった碾臼です。どこから持ち込まれたものなのか過去に何を加工した道具なのか?それらの来歴が少し気になりました。

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