2008年4月3日

三内丸山遺跡の年報

『特別史跡三内丸山遺跡年報-11-』が公式ウェブサイトで公開されました。

「Ⅳ特別研究推進事業成果概要報告」に,平成17年度に助成を受けた研究の報告が載っています。PDF(26.0MB)ですので,関心のある方はどうぞ。

公式ホームページ 特別史跡三内丸山遺跡

「関連文献のご紹介」にあります。

2 件のコメント:

  1. 周到な文献調査の上で、残存澱粉に取り組まれているご様子、立派な研究姿勢と敬服します。縄文時代の石皿から澱粉を検出したのは立派な成果と思います。形態からその由来する植物を推定するという研究法は、プラントオパールの場合と似ていますが、澱粉は化学的(あるいは微生物的に)に不安定なだけ、損傷・分解が激しく、その点、安定なケイ酸質のプラントオパールに比べ、ハンディキャップが感じられます。古代人がイモ類を食べていたかどうかの証拠は、多分、残存澱粉分析に依存するより他に手段がないように思われ、ご研究から古代人の食物について新しい事実が見いだされることを期待しています。

    顕微鏡についてよく知りませんが、昔と異なり、様々なタイプの顕微鏡があるようです。
    顕微鏡の種類により(澱粉粒のcharacterization→植物種の推定)にもっと役立つ情報が得られる可能性はないのでしょうか?どんな像が得られたのか分かりませんが、共焦点レーザー走査顕微鏡で澱粉粒を観察した例もあるようです。[長野隆男:日本調理科学会誌Vol.40, No.1, Page46 (2007)]

    形態でなく、澱粉の分子構造から植物種が推定できれば面白いのですが、構成モノマーがglucoseだけですから、どう考えても無理のようです。
    今後のご研究を楽しみにしています。
    (一度、同様な内容を書き込んだのですが、失敗したようなので、再度書き込みます。)

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  2. コメントありがとうございます。文献のご教示もありがとうございます。

    私の研究自体が試行錯誤の状態にありますため,現在のところ,分析の結果から多種類の植物の利用が想定できても,植物種の同定をするまでいたっておりません。

    私の使用している顕微鏡は偏光顕微鏡のみですが,走査電子顕微鏡など他の顕微鏡を活用して,デンプン粒の形を詳細に見ていけば,研究の進展が望めると考えております。

    今後ともご教示のほど,よろしくお願いいたします。

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