2006年3月8日

モデルの前に…

読者のみなさんは多くの疑問を感じていることでしょう。

以前,このブログでは世界における残存デンプン粒の研究についてご紹介しました。しかし前回は「作物の脱穀・精製」を取り上げました。ですから,みなさんはもっと残存デンプン分析の情報を知りたいと思われているかもしれません。あるいは,なぜ作物の脱穀・収穫モデルに話が移ったのか疑問に思われているかもしれません。

ここでは主に二つについてお答えします。

残存デンプン粒に関する情報をもっと知りたい

残存デンプン分析は考古学では比較的新しい研究領域ですが,世界の食物史を考える一つの方法になることができます。

しかしながら,この研究分野は現在進行中です。残存デンプン分析の幅広い実践や(確実な)結果を得る必要があります。特に日本考古学において。現在のところ,日本のほとんどの考古学者たちは残存デンプン分析の詳細を知りませんし,日本における実例は非常に少ないです。さらに,日本においては実践的な方法論の確立が望まれます。

なぜ作物の脱穀・精製過程のモデルに話が移るのか?

前回,考古資料における作物の遺存体のタフォノミー(分解過程)を理解するために脱穀・精製モデルが有効であることをお話しました。

この研究分野は直接的に食物史を考えることにつながっています。というのも,遺跡における作物の遺存体は少なくとも農耕の存在したことを示すからです。したがって,作物の脱穀・精製過程モデルは食物の歴史を研究するための別の方法を提示することができます。

日本の考古遺跡から見つかった植物遺存体のタフォノミーの問題はおそらく日本の研究者だけでなく,日本以外の地域の研究者にとっても興味深いものでしょう。このことからも次のテーマとして作物の脱穀・精製モデルをお話するのです。

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