2006年1月23日

日本の植物考古学

日本では、植物考古学の研究はたいてい遺跡から発見される大型の植物遺存体を分析することで行われています。

たとえば、先土器時代の食用植物は一般的にドングリなどの堅果類であると考えられていますが、それはこの時代の遺跡から発見される大型植物遺体がクルミなどに限られているためです。

このような状況を受けて、台石やすり石といった石器類のいくつかは堅果類を加工する道具であったと考えられています。

さらに、縄文時代の食用植物に関しても、堅果類、アワ・ヒエや小麦の植物遺体が多くの遺跡から見つかっているため、これらの使用に関する研究が多くあります。

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つまり、日本の植物考古学は遺跡から発見される大型の植物遺存体を分析するために発展してきました。しかしながら、これらの植物遺体は廃棄された後にどのような条件のもとで保存されてきたかによって分析結果に直接影響を与えます。

ですから、日本の考古学では花粉やプラント・オパール、デンプンなどの顕微鏡レベルでの植物遺体についても大型の植物遺体と同様に注意をはらう必要があるのです。

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