異分野融合とは

若手研究者クロストークに参加してきました。 

日時:9月29日(木)13:35~30日(金)15:10
会場:ラフォーレ修善寺

 













今回は「分かり合えるコミュニケーション」をテーマとして,英語で主に討論するワークショップが行われました。

私は今回初めて参加しました。募集では「大学共同利用機関法人である4機構連携企画」 となっていましたが,実際のところ,人間文化研究機構からの参加は私1人のみでした。

私は専門が考古科学であり,また現在「総合資料学」で異分野連携を進めるプロジェクトに関わっているため,自然科学系の分野では「融合研究」をどのようにとらえているのかを知りたいと思ったことが参加の動機です。

29日(木)は,基調講演の後にミニ講演が行われました(すべて英語です)。キーワードは,discipline,passion,good partner,key questionです。まず研究者個人が自分の分野(discipline)をもつこと,情熱(passion)をもって進めること,また共同研究者とお互いに理解し合い(good partner),鍵となる研究課題(key question)を提示していくこと。それが学際的な研究や異分野連携が生み出されることにつながります。基本的で非常に重要な提言だと感じました。 

その後はワールド・カフェ(リンク先はワールド・カフェの説明)形式の討論会が行われ,参加者全員で「融合研究とは何か」,「どのように進めればよいのか」などについて考えました。

30日(金)は参加者全員が英語で1分間の研究紹介,その後にポスターセッションを行い,各自の研究を説明しました。 














全体として大変有意義な時間を過ごしましたが,頻繁に考えたのは「異分野ってそもそも何だろう」ということです。連携も融合も,要は「自然科学系と人文社会学系は違う」ということが無意識的・意識的に認識されていることに始まると,私は考えます。

しかし,考古学(どんな学問でも該当しますが)が分野の枠にとらわれることなく,さまざまな方面から研究を進める学問であることを研究紹介やポスターで示したところ,参加者の方がたに興味を持っていただくことができました。実は,私たち研究に携わる者がそれぞれの分野に無意識的にこだわりすぎているのかもしれません。

そんなことを考えた2日間の合宿でした。

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