WAC-8:参加と研究発表

8月28日(日)~9月2日(金),世界考古学会議第8回京都大会(WAC-8)へ参加し,研究発表を行いました。

開会式
オープニングセッション









 
 

運営スタッフの1人として参加していたため,残念ながら研究発表をほとんど聴くことができませんでしたが,多くのポスターや日本考古学フェア,自分のセッション(T10-P,9月1日・2日実施)を楽しむことはできました。






港川人骨のパズル
土器を模したクッキー

フリーツアーの嵐山
8月31日のフリーツアー



















  

9月1日(木)・2日(金)に実施された私たちのセッションT10-P「Multi-proxy evidence for reconstructing ancient diets and foodways(古代の食性や食の実践を復元する分析科学の多様な証拠)」では,16名の発表者が研究成果を報告しました。


会場の様子
オリバー・クレイグ氏と庄田慎矢氏











6時間・3スロットという長時間のセッションでしたが,最新の科学分析を連携させるとどのような研究結果を導き出せるのか,非常に興味深い内容の報告が続きました。それぞれのスロットの最後に設けた総合討論では,発表者への多数の質問が出され,議論も活発に行われました。

 
私は,歴博で実施している総合資料学と自分の研究との関わり,今後の方向性について研究発表を行いました。


Ayako Shibutani. 2016. Starchy food in prehistoric Japan : For renovation of “Integrated Studies of Cultural and Research Resources”.




参加者からは日本の博物館学(Museum studies)や協力の可能性についての質問を受け,総合資料学に関心を持ってもらえたようです。残存デンプン粒の研究については,プロジェクトへの参画のお誘いも受けました。

セッションの計画準備や運営などかなりの労力を費やしただけでなく,学会運営の仕事も担ったため,精神的にも身体的にも疲れましたが,全体として非常に有益な1週間を過ごしました。

関係者すべての方がたに感謝申し上げます。ありがとうございました。

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