食物史3:作物の脱穀・精製

作物の考古遺物のタフォノミー*を理解することは植物考古学者が農耕の歴史に関する特定の研究課題,たとえば作物に除草作業が行われたかのかどうか,種蒔きの時期,さらには収穫方法を解決するのに役立ちます。

作物の脱穀・精製や他の農作業は一般的に非常に不変的なものです。伝統的な農業の方法を民族学的に検討することは考古資料における植物遺存体や,それによって過去の農産物を調査する方法を提示するのに役立ちます。

したがって,作物の脱穀・精製に関するモデルによって,農耕に関する諸問題,考古遺跡の経済的・社会的な意義や遺跡間の関係を知ることができます。

収穫後の技術モデルは(考古遺跡における)さまざまな作物の存在を発展させています。これらのモデルは現在の産業化される以前の農作業について,さらに,それらの作業が作物や副産物をどう生み出すのかという詳細な研究にもつながります。

次の記事では先行研究における作物の脱穀・精製作業モデルについて紹介します。


*タフォノミー=埋没や埋葬に関する科学的法則(化石の形成過程を示す用語です)

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