食べることは生きることです。
現代の日本では非常にたくさんの食べ物があふれています。 何を食べるか,あるいは何を食べないか,自由に選ぶこともできます。
みなさんも好きな食べ物や苦手な食べ物がありますよね?
では,はるか昔に生きていた人たち,たとえば旧石器・縄文時代の人びとは何を食べていたのでしょうか?彼らも自由に選べたのでしょうか?
一般に農耕が始まるまで,人びとは動物を狩り,魚介類を獲り,そして植物を採ってそれらを食料にしていたと言われています。
どんな動物や魚介類を食べていたのか? それは残っている骨や貝殻などから知ることができます。
ところが
どんな植物を食べていたのか? それは知ることが非常に難しい問題です。
なぜ植物については難しいのでしょうか?
ドングリなどのように実の堅い殻がある植物は,殻などが土の中でも残ります。 しかしイモ類やワラビ根などの腐りやすく土の中では残りにくいものについて, はたして食べられていたのか全くわかりません。
つまり,考古学遺跡から出てきた肉眼で見える植物遺体だけでは昔の人たちが何を食べていたのかを立証することは難しいのです。
どうすればこの問題を解消できるのでしょうか? 次から方法論など現在の考古学の研究状況をまじえてお話していきます。
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