IWGP17,パリ

7月6日(水)~9日(土),国際古民族植物学会議第17回大会(IWGP17)に参加するため,パリへ行ってきました。この学会は6日~8日まで国立自然史博物館で開催されました。


 














私は7日と8日のみ参加しましたが,その中でも口頭発表の大半が,主に大型植物遺体や植物栽培に関する報告でした。微細植物遺体の分析は非常に少ないようでした。

私の聞取り能力に起因するのかもしれませんが,いくつかの研究発表は大型・微細の植物遺体のみを主眼にしたものでした。しかし,私たち植物考古学者は道具,土器,遺跡の情報も同時に考える必要があると思います。

私は7日午後に日本での研究結果を報告しました。タイトルは「Hunter-gatherer Exploitation of Wild Plant Foods during the Jomon Period in Japan」です。









 

今回の学会での一番重要な成果は,中央ヨーロッパでは残存デンプン粒分析がまだ発展段階であり,この地域の研究者たちが私の方法論に関心を持っていただいたことです。将来的には,一緒に新しい共同研究を始めることになりそうです。

7日夜は,学会ディナーがLa Coupole Parisで行われました。






























学会終了後は,8日にポンピドゥー・センター,9日にオルセー美術館へ行きました。










両方の博物館で近代芸術や印象派の作品群を鑑賞しました。特に,オルセー美術館はイギリスへ留学していた2004年以来,2回目の訪問でした。大好きな絵と再会することができ,非常に感激しました。
 

オルセー美術館では少しだけ贅沢な昼食をいただきました。
 









今回のIWGP17への参加は,実にいろいろな刺激を受けることができました。

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