ハッサンケイフ・ホユック遺跡の調査2014:1日目


今年もトルコのハッサンケイフ・ホユック遺跡の発掘調査に参加しています。5日に出国し,6日に現地入り,本日7日から調査隊に加わっています。昨年同様,石皿と磨石類の残存デンプン粒分析を行いますが,今回はいろいろな方法で試料採取をしています。
  1. 取り上げ前,水洗い無:取り上げる前の状態で試料を採取し,石器の表面を水で簡単に洗った後に試料採取し,取り上げた後に直下の土も採取する方法です。
  2. 取り上げ後,水洗い無,現地保管:取り上げた後の状態で現地で保管されている石皿です。デンプン粒の検出状況を1と比較します。
  3. 取り上げ後,水洗い無,土付きで宿舎で保管:取り上げた後,すぐに土嚢袋で覆い,宿舎で保管されている石器です。1と2のデンプン粒の検出状況と比較します。 
日本では発掘調査の段階から残存デンプン粒分析の実施が計画され,遺跡での試料採取を行うことはまだ非常に少ないですが,本調査ではさまざまな試験的な試みをさせていただいています。明日も引き続き行う予定です。

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